第3章 恐怖!ノコギリヒラタムシの大繁殖
親戚からもらったお米が入った袋で繁殖していたノコギリヒラタムシの残党がキッチンカウンターの引き出しに雑に散らかっていたお米を食べてさらに繁殖していた事実が発覚しましたが、キッチンカウンターの引き出しを掃除したことでこの一連のノコギリヒラタムシ事件は完全に幕を下ろしたかに見えました。
が、しかし!!
発生源も綺麗に掃除したはずなのに日々のノコギリヒラタムシの目撃&駆除数は変わりません。
最初の数日は、駆除後に残っていたノコギリヒラタムシの残党が最後の悪あがきとばかりにその辺をほっつき歩いているぐらいに思っていたのですが明らかに数が減っていない。
まるで仮面ライダーのショッカーが滅びたらすぐにゲルショッカーが出現した感じ。
つまり、全く手応えがなかったんですね〜。
そんな中、年末に1泊2日の家族旅行で家を留守にすることがありました。
そして帰ってきた時にとんでもない事件が起こります。
旅行から家に帰ってくると、さっそく壁を歩いているノコギリヒラタムシを見つけます。
普段なら見かけても1匹だけですぐに潰すのですが、その時は潰しても数分経ったらまた壁を別のノコギリヒラタムシが這っているような状況でなんとなく「おかしい」と感じました。
さらにカーテンにもノコギリヒラタムシがくっ付いています。
そこで、なんとな〜く窓際のレールを見てみると・・・、
「アッチョンブリケ!」
今まで見たことない数のノコギリヒラタムシが窓枠のレールにたむろしていました。
「君達は絶滅したはずでは・・・?」
そうノコギリヒラタムシに語りかけた瞬間、とんでもない寒気を感じました。
恐る恐る部屋中の細かなところに目を向けてみると、
電気カーペットのラグの上に・・・・ノコギリヒラタムシ!
脱ぎっぱなしになっていた子供のパジャマについていたゼリーの跡に・・・ノコギリヒラタムシ!
子供のお菓子の細かな食べカスに・・・ノコギリヒラタムシ!
ボディーソープが洗面所に少し跳ねたところに・・・ノコギリヒラタムシ!
とにかく家中のありとあらゆるところにノコギリヒラタムシが大繁殖していたのです。
鳥肌を超えてイボガエル肌ぐらいになっていたと思います。
「旅行中にノコギリヒラタムシに家を乗っ取られた!!!」
本気でそう思いました(笑)
さすがにこの状態だと気が付くので家を出る前は絶対にここまで増えていませんでした。
これはあくまでも仮説ですが、おそらく人間の気配がなくなったので隠れていたノコギリヒラタムシも一斉に出てきて家中を徘徊していたのでしょう。
もうこの文章を書いているだけでも鳥肌が出てきます・・・。
ノコギリヒラタムシの生態として「徘徊するので色々なところに出没する」という特徴がありますが、さすがにこれだけ家中で見かけるということは明らかにかなりの数のノコギリヒラタムシが我が家に潜伏しているということになります。
つまり、これまで発生源だと思っていたキッチンカウンターの引き出しはフェイクで本当の発生源が我が家にまだ残っていることを意味します。
こうなってくると、夫婦揃って若干ノイローゼ気味になってきます。
ノコギリヒラタムシの駆除に関する話で解決策として「引っ越し」も選択肢に入ってきました。
(ちなみに我が家は賃貸マンションの4階です)
ただ原因が自分達の荷物の中にあれば引っ越したところであまり意味はありません。それよりも大事なことはとにかく本当のノコギリヒラタムシの発生源を突き止めることです。
そこでちょうど年末の時期ということもあって大掃除を決行することにしました。
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